クトゥルフ2015 ガシャン!リプレイ パート6
ホテル ファーネス 22号室 17時30分
黒尾「絹江、まずは落ち着いて聞いてくれ…確かにおそらく、昌平はもう――しかしまずは落ち着くんだ。…と言ってベッドに寝かせます」
井上「まずはこちらに何があったのか説明しますね。…フロントへは難なく入れて、鍵を持ってきました!フロントの奥のスタッフルームには古いノートがあって、昌平の名前があったから、深く考えずにみんなに送っちゃったんだけど、よく考えてみるとこのノートの内容はかなりまずいものだと思う…心して見てください…と言って全員に公開します」
ダン、竹本もここで初めて内容を確認します。
竹本「お、あーこれは…ショーヘイヘーイ!」
黒尾「女性は温度が低かったり時間が短かったりしているね」
井上「ヤカレテマスネー」
須田「そういうことをポロッと言うから!!」
井上「あっ聞えちゃうか」
黒尾「…先ほどは言うのをためらっていたんだが、ロビーのこけしの中から出てきた粉末は骨を焼いたあとのものと酷似していたんだ。それに、須田くんも気づいたかもしれないが支配人が持ってきた新しいこけしの顔…私には昌平に似ているように思えてならない。あの支配人は相当に怪しいし、危ない人物だと思う。鍵を手に入れたからには、今最も手がかりがある42号室へ向かうべきかと思うが、みんなはどう思う」
井上「えーユミもう帰りたいー!だってもう昌平しんでんでsh…あー言っちゃダメだった<一同笑>」
黒尾「おいっ!」
井上「おかねのために死にたくないよぉ」
ダン「タシカに42号室はアヤシいけれど、人間を燃やせるホドの設備があるとは思えナイ。地下なんじゃないカ?」
黒尾「…支配人脅して地下に直行するのありなんじゃないの?この場には僕らと支配人しかいないんだし…」
竹本「支配人燃やしちゃえばいいんじゃない?」
ダン「でも奴が何のために、誰のために人間を焼いてるかわからないし、だいいち本当にここに奴しかいないのかどうか…」
須田「いなくなった3人の謎についてもわからないままだね」
竹本「(支配人のノートを見ながら)あっ、例の3人は焼かれたわけじゃないんだ、ほら、日付が」
ダン「前回から1年以上期間が空いているのか…半年から1年に一人くらいしか焼いていないんだ」
黒尾「支配人が30年こけしを作ってるって言ってたから、30年間でこけしが40体くらい並んでてもおかしくないわけか」
井上「うわ…かえりたい…」
黒尾「42号室の件と支配人のノートはまだ繋がっていないんだよな。だから42号室をまず見てみるのが筋かと思う」
ダン「絹江さんを置いておくわけにはいかないわけだけど…」
竹本「非戦闘要員を付き添わせておけばいいのかな」
井上「私怖いからのころっかなぁ…チェーンかけて…」
ダン「ドアノブにスタンガン当てたら?」
井上「お!守れそうな気がしてきた、絹江。ケータイぽちぽちして待ってます、ブログ更新しないといけないから…」
黒尾「『心霊スポットなう!』…この人残して大丈夫なのかな…?じゃあ残りで42号室へ行きたいと思います。もしかしたらカレーパーティしてるだけかも<一同笑>」
――
ホテル ファーネス 4階 42号室前 18時前
K「ユミちゃん以外の皆さんは、42号室の前までやってきました」
黒尾「まずは<聞き耳>ですかね(コロコロ…)あ、04!クリった」
K「そのときだけ耳の良かった黒尾には、ビュービューという、風を切るような音が、ドアの向こうからかすかに聞えてきました」
須田「窓あいてるのかな?」
ダン「目星もするところがなさそうだしなあ…じゃあドアを開けます…開けました!」
K「問題なく開きました。ツインなので22号室と同じ造りですね。部屋はかなり荒れてしまっています。ドアを開けてすぐに目に付くのは、床のカーペットが一面ひどく焦げてしまっており、その跡がこのような(ハンドアウトを渡す)何かの模様を形作っていることです。焦げ跡は室内の家具の下にまで及んでおり、模様のあるところは家具も焼け焦げています」
須田「<オカルト>で何かわかりそう」
K「では<オカルト>ある方は振ってみてください」
ダン「(コロコロ…)25で成功!」
K「<オカルト>に成功したダンは、この模様が『ヨグ=ソトースの球霊の印』であることに思い至りました」
須田「ヨーグルトソース」
竹本「カレーにコクを出すために」
K「オカルトマニアの間では伝説となっている魔導書『ネクロノミコン』には、ヨグ=ソトースという神を13の球霊のかたちで召喚する方法が載っているとされ、この印は、その儀式に必要なものであると、どこかで小耳に挟んだような覚えがあります。それではみなさん<アイデア>を振ってください」
竹本以外が<アイデア>ロールに成功しました。
K「成功したみなさんは、このカーペットを見て、『ひょっとして、これは本物の超常現象なのではないか…?』という考えにとり憑かれます。<正気度>ロール0/1d3です」
正気度の判定がありました。
竹本「部屋に<目星>したいです(コロコロ…)お、05!クリティカル」
K「竹本は、みんながカーペットに目と正気度を奪われている間に、ぴったりと閉じられた窓の外で季節はずれの雪が、それも吹雪が降っていることに気づきます」
竹本「黒尾の<聞き耳>がすごかったのか…それにしてもまだ11月なんだけどなあ」
ダン「部屋のほかのところに<目星>したい(コロコロ…)47、成功しちゃった」
K「ベッドの下を探したダンは、奇妙なかたちの木の板を見つけました。手のひらサイズのハート型で、先端近くに穴が空いています。<オカルト>振ってみましょうか」
ダン「55しかないんだけど…(コロコロ…)あ、ジャスト成功!」
K「成功したダンは、この道具について思い出します。これはプランシェットといって、ウィジャボードと呼ばれる、西洋のこっくりさんに使われる道具の一部です。霊を呼び出し、この穴の中に現れたボード上の文字を読み取ることで霊からのメッセージを受け取るのです」
黒尾「降霊術だ」
ダン「ヨグを呼び出そうとしたのかな…?」
K「<オカルト>のあるダンは更に<アイデア>を振ってください」
ダン「(コロコロ…)成功」
K「ダンは、カーペットの焦げ跡、残されたプランシェットから、ここで降霊会が行われていたのは事実であることを確信します。そして、ウィジャボードの文字盤を製作することでここで行われたことの再現ができるのではないかとひらめきました」
(井上「しないよなーそんなことなー」)
ダン「ワタシ、カーペットのシルシについて気づいたコトがある。このシルシはYog-Sothothという昔のカミサマを呼ぶオマジナイのときに使うモノ。シカシ、本当に呼び出されていたら、世界はもっとメチャクチャになっている。…それからコノ板。これはニホンでいうコックリサンをするためのものデス。しかしマダよくわからない。コックリサンは霊を呼ぶモノで、Yog-Sothothはカミサマ。霊と神は違いマス。…ココで行われたことをワタシたちもマネしてみれば、ナニカわかるかもしれない」
黒尾「私はそんなオカルトじみた話をすぐ信じる気にはなれないわけだが…」
竹本「製作は僕に任せてください!」
できました。