クトゥルフ2015 ガシャン!リプレイ パート3
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K「それではみなさんで2階へのぼっていきました。1階にロビーがない代わりに、2階にロビー兼休憩所があるようです。革張りですがもうぼろぼろで粗末なソファと、自動販売機。ここには背の低い棚がおいてあります。その棚の上には――(案内図に描き足していく)およそ40体ほど、大小さまざまなこけしが…」
須田「きもちわるー!」
井上「えーほんとに無理ーー!」
(イメージ: こけし - Google 検索)
ダン「たぶんダンだけすげーテンション上がってる。ジャパニーズコケシ!笑」
竹本「<芸術:木工>持ってるんですけど、こけしについて振ってみていいですか?」
K「いいですよ」
竹本「(コロコロ…)おっ成功です」
K「そうですね、木工を持っていない人が素人目にみても、あまりできの良いものとは思えません」
竹本「ふーむ、この造形はプロが作ったようには見えませんね」
ダン「こけしに関する<オカルト>振ってみます(コロコロ…)24、成功」
K「(<オカルト>じゃないけど)それぞれのこけしは、明らかに男に見えるものや女に見えるものなど、様々な顔をしています」
黒尾「なんとなく目に付いたものを一体手に持ってみてもいいですか?…持ちました。なんの技能で調べたらいいんだろうなあ…振ってシャカシャカ音が鳴ったりとかないですか?」
K「(するどい…)では<聞き耳>振ってください」
黒尾「25なんだよなあ(コロコロ…)あー60」
須田「何か気になることがあるの?…って言いながら同じことをします(コロコロ…)40。あっいけた」
K「では、中からわずかに『サラサラ…』という音が聞こえるのがわかりました」
須田「何か中から聞こえるー」
黒尾「こう、頭のとこを回したら取れたりしないですか?中が空洞なんじゃないかと思うんですけど」
K「うーん、では<目星>を」
井上「ハッ(コロコロ…)92(失敗)」
黒尾「(コロコロ…)68、全然だめ」
須田「(コロコロ…)89…無理だわー」
ダン「(コロコロ…)あ、成功した、21」
K「<目星>に成功したダンくんは、首と胴体の間に継ぎ目があることがわかります。いくらか力を加えれば、回るくらいはするかもしれない」
黒尾「やっぱり」
ダン「このコケシ、フツーと違ッテクビがとれるようにナッテル。…なにも考えずに取っちゃいます」
井上「あああーっ!」
ダン「ソ、Sorry、思ったヨリヨワかったカラ…」
K「こけしの首は外れてしまいました。胴体は空洞になっていて、中には灰色の粉が入っています」
黒尾「<薬学>で振ってもいいですか?」
K「んー、いいですよ」
黒尾「(コロコロ…)97!が!(技能値)99だから成功!<どよめき>実力!笑」
K「えっとですね…(苦笑)では明夫は、その粉が何かの骨を高温で燃やしたあとの粉であることに気づきます」
<一同>「ああ~~」
黒尾「絹江さんがいるところで不安をかきたてるようなことは言わないと思います。…これは…あまり良いものではないから触らないほうがいい。…ちなみにこれは一個だけではなく全てに粉が入ってるってことでいいんですか?」
K「それはそれぞれ確かめないといけないですね」
井上「ユミちゃんはこけしの場所からはやくいなくなりたい。こわいこわいこわい」
須田「怖がってる人もいるし早くいこう?」
K「そこで、遠巻きにこけしをみつめていたユミちゃんは」
井上「えーっ」
K「いつの間にか、そこに並んだこけしが自分を見つめるように、あなたのほうに顔を向けていることに気づきます。さらに、『ガシャン!』という音とともに、10体のこけしが倒れ、ユミちゃんの足元に寄り添うようにゴロゴロと転がっていきます」
井上「むりむりむりむり。腰抜かしてるかも」
黒尾「それはたどり着く前に拾えます?落ちちゃったんだーって感じで」
K「そんな猛スピードではないので拾えますよ、10体あるけど。まず、転がってくるこけしが明らかに自分の方へ向かっていることに気づいたユミちゃんは、<正気度>を振ってください」
井上「えー!そりゃそうだーわたしもう無理だもん、いま!現実的に!(コロコロ…)58!成功!」
K「成功は1減ります」
井上「こけしこっちみてるし~~帰ろお~~かえろお~~」
黒尾「拾って棚に戻します。…拾った何個かも振ったら音が鳴るか確認します」
K「音はします」
須田「早く部屋いきましょう」
(ユミちゃんがこけしでリアルSAN値減少を経験したため、誰がどのように部屋へ向かうか議論がありました。
黒尾&絹江は二人で34号室へ。残りの4人はまず井上の部屋(21号室)へ行き、部屋の確認をした全員はロビーに集合するということになりました。)
竹本「僕はさりげなくユミさんの荷物を持ちます」
K「ではまず4人は、21号室の扉を開けました。正直に言って、都心にあるようなビジネスホテルよりは断然狭く、カビ臭い、ホテル特有の乾燥した部屋です。ベッドのシーツには、コーヒーをこぼしたようなシミがあります」
井上「ホテルのシーツにシミ!?どん引きっすよユミちゃん…はやく帰りたい~…じゃあ服の入ったバッグは置いて、すぐ部屋を出ることにします。怖いのでみんなについていきます!」
須田「じゃあ次に隣の22号室に行きましょう。鍵は僕が開けます!」
K「はい、開きました。こちらはダブルなので、さっきよりは多少広いかなと。カビ臭いのは変わりませんね。シーツのシミは見当たりません」
ダン「じゃあ部屋を見終わった3人はロビーで待機だろうか」
竹本「僕の部屋は4階なので、行って戻ってくるまでにちょっと時間がかかるかもしれません、カメラとか寝袋とか、荷物も多いですし」
須田「あ、なら手伝いましょうか(イケメンだし)」
――
K「ではダン、井上はロビーで待機、竹本、須田は41号室へ向かうということですね。2人はなにごともなく、4階まで上ってきました」
竹本「普通のホテルって、4階とか44号室とかって、名前変えたりしますよね…昔からありそうなホテルなのに…」
須田「そういえば、竹本くんの隣の部屋がさっき言ってた、使えない部屋って話だったっけ?」
竹本「あー、言ってましたね!僕の聞いた話では、『カレーパーティではしゃぎすぎた人たちが部屋をめちゃくちゃにした』っていう…<一同笑>」
須田「はあ?カレーパーティ?じゃあ部屋の中はカレーだらけってこと?」
竹本「僕はそういう風にダンさんから聞きましたけど…(ダン「カーレーカーイ!カーレーカーイ!」)隣なんで、カレーのにおいが心配ですね…」
K「では、41号室の前まで来ました」
竹本「においってなんだ、<目星>?笑(ダン「<アイデア>だったと思う」)(コロコロ…)成功。においは?」
K「しません<一同笑>」
竹本「片付けてないって言ってたけど、においはしないみたいですね、よかった~」
K「扉を開けた二人は、部屋のつくりは21号室と全く同じであること、シーツにしょうゆをこぼしたようなシミがあることを確認します」
竹本「ベッドの上でしょうゆ使うの信じらんないんだけど笑。まあライダーハウスとか泊まってるし、こんなもんかなあと思います。じゃあ荷物を置きますね」
須田「一旦ロビーに集合しましょうか。そのまえに、42号室をちょっと確かめてみたいんだけど」
竹本「僕は事件には興味ないけど、カレーパーティには興味が出てきてるので。…部屋を出て、ドアノブに手をかけてみます、ガチャっと」
K「ノブを回してみますが、当然鍵がかかっているため、開くことはできません」
竹本「ロビー向かいますか」
(黒尾&絹江パートへ続く)