クトゥルフ2015 ガシャン!リプレイ パート4
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K「黒尾と絹江は、34号室に入りました。(二人は見てないですが)ツインの22号室と全く同じつくりです」
黒尾「荷物を置いたら昌平を探しに行くけど、絹江、なにか心当たりとかないか?」
K(絹江)「正直私は、ここに来ればなにかわかると思っていたから…支配人も何も知らないなんて思っていなくて…」
K「と話していると、絹江の携帯電話が鳴ります。画面には『非通知』と書かれています。」
K(絹江)「どうしようこれ…」
黒尾「とりあえず出てみよう、弟からかもしれないし。…黒尾にも聞えるようにスピーカーモードにして欲しい」
K「そうします。絹江は携帯電話を手に取ります」
K(絹江)「昌ちゃん?昌ちゃんなの!?」
K「スピーカーからはゴーゴーという音が聞えています。そして、かなり聞き取りにくい声で『はやく・・・早く助けにきてくれ…!』と言っているのが聞こえます」
黒尾「おい昌平、昌平なのか?」
K「その昌平らしき声はその後もブツブツとなにごとかをつぶやいていますが、『ガシャン!』という音とともに、電話は切れてしまいます」
K「絹江はかなり、青ざめた顔をしています」
K(絹江)「やっぱり近くまで来ているんだわ…このホテルを探さないといけないと思う」
(井上「絹江けっこうキてるよねー…」)
黒尾「この電話だけではなにがなんだかわからないが…昌平の身に何か起こっているのは間違いないな」
K(絹江)「みなさんと一緒に早く探しに行かないと…」
黒尾「さっきのゴーゴーという音について<アイデア>振ってみます。(コロコロ…)69。成功」
K「<アイデア>に成功した黒尾は、そのゴーゴーという音は火が燃え盛っているような音だと感じます」
黒尾「それ以外はないかな、じゃあ我々もロビーへ集合しよう」
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ホテル ファーネス 2階ロビー 16時ごろ
K「絹江を含めた6人はロビーに集合しました」
井上「こけし怖いのでダンさんを盾にして見えない位置にいます。こわーいとか言って」
K「まず絹江さんが先ほどあった電話について話しました。『昌ちゃんはここにいるはずなの、だから隅々まで調べて見つけ出さなきゃいけない…!』」
黒尾「実際、宿帳を確認せずに昌平は居ないと言った支配人はかなりきな臭いと思う。手がかりの少ない今は、このホテルを調べるほかないんじゃないかな」
ダン「So、リンくんには話したケド、ここでコーレイカイがあって、精神をヤんだ3人が――」
須田「はー!!降霊会ね!!…ここで気づいた!」
竹本「え、カレー…」
ダン「コ・ウ・レ・イ・カ・イ」
竹本「え、カウ…牛…?」
(竹本くんを納得させました)
竹本「そうと知ってれば僕こんなとこ来てない…<一同笑>」
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ダン「そのときの3人の名前は、ヤドチョウに書いてアルんじゃないカ?」
黒尾「さっきの感じだと、教えてもらえるかなあ…誰かが支配人をおびき出せば、その間にこっそり宿帳をみれるんじゃないかな」
ダン「俺がこけしについて教えてくれって2階に連れ出して、その間に<隠れる>かなにか持ってる人が――」
井上「<隠れる>!60あるよ!」
ダン「じゃあ俺が支配人を呼ぶから、」
井上「その後ろに隠れた私がカウンターに向かう?」
ダン「あ、大浴場に隠れていればいいんだよ」
ダン「じゃあ俺が呼び出して、通り過ぎたなってタイミングでユミちゃんが大浴場から出てくればいいんだな。他の人たちは22号室に待機でいいだろうか」
井上「こけしについて聞かせてくれるかどうかだよねこれ笑」
須田「あ、じゃあ<説得>とか<言いくるめ>持ってるんで、僕もついていってフォローします」
井上「私はカウンターに向かって、もし見つかりそうになったら<隠れる>使えばいいんだね。あと42号室の鍵ももし取れたら取ってきたほうがいいのかな」
黒尾「<鍵開け>は持ってますけど、あるに越したことはないね」
井上「バレたら怒られそう…」
黒尾「適当な鍵のタグをはずして42号室のタグに付け替えればいいんじゃない?」
井上「天才かよ」
竹本「じゃあ僕の41号室の鍵渡しておきますね」
黒尾「そういう感じで行きましょう」
(ダン・須田が支配人を2階へ誘導し、その間に井上が宿帳漁りおよび42号室の鍵のすり替えを試みます)
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ホテル ファーネス 1階 16時30分
K「三人は一階まで階段を降りてきました。ちょうど大浴場の前あたりまで歩いてきたところで、ちょうど支配人がカウンターを出て、こちらへ歩いてきます」
井上「わーどうしよう」
K「支配人は、真新しいこけしを持っています」
ダン「お、じゃあ話しかけます。…Hi、カマヤマさん」
K(竈山)「なんでしょう」
井上「私、もうスッと横を抜けます。ちょっと外に出ますよーみたいな感じで。…またあとでー」
K「いいでしょう」
ダン「ワタシまだ日本キテ長くない。デントウブンカについて知りたい。2階にタクサンあるコケシについて、話きかせてもらえませんカ?」
K「すると、竈山は無表情ながらも、なかなか機嫌がよさそうです」
<一同>「おおー」
K(竈山)「ほう、こけし。いいよいいよ、じゃあ一緒に行きましょう」
K「では竈山・ダン・須田の三人で2階ロビーまで来ます。井上パートに移る前に、こちらをもう少し進めておきますか。ここをどれくらい引き伸ばせたかによって、井上の行動できる時間が決まるということで」
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ホテル ファーネス 2階ロビー 16時35分
ダン「このコケシの、オトコノコオンナノコが分かれてるトカ、大きさには、どんな意味があるんデスカ」
K(竈山)「ふーむ…。これは私の趣味で、業者に頼んで彫ってもらうまではやってもらってるから、正直意味とかそういうのは」
ダン「Oh、アナタが作ってる」
K(竈山)「そう、着色をね、私がやってるんだけれども」
ダン「ジャア大きさとかは、描きたいものによってソノツドみたいな」
K(竈山)「まあそんなような感じだな」
須田「その顔も描いてらっしゃるんですか?」
K(竈山)「そういうことだ」
(以降、井上の使える時間を延ばすため、プレイヤーたちはあらゆるこけし知識を駆使して竈山を引き止めます(実時間で10分喋りました)。本筋にはほとんど関係ないため、読み飛ばしてもらっても全く問題ありません。このパートがあまりにくだらなく面白かったので、本セッションは「こけし卓」と命名されました。)
ダン「コケシってイロアイがアザヤカで、芸術作品としてわかりやすくて、ワタシはとてもスキです。日本人のユウジンにも集めてるひとがイマス」
K(竈山)「ほうほう」
竹本「時間稼ぎが目的なら、僕も部屋から出て混ざっていこうかな…。ガチャ…おっ、こけしの着彩について話してるみたいですね<一同笑>」
須田「そういえば君って芸術系の学校に行ってるんじゃなかったっけ?」
竹本「そうなんです、学校でもこういう木工細工はやりましたね。漆塗りって興味ありませんか?」
K(竈山)「いやあ、私はこれをもう30年やってるが、あんまり難しいのはわからんね」
竹本「30年!味がありますもんねえ」
K(竈山)「芸術をやってる学生さんにはちょっと恥ずかしくて見せられないよ」
竹本「いやいや、すばらしいですよ」
黒尾「ガチャ…ほう、こけしの話ですか。<一同笑>」
(井上「だれだよー!」)
黒尾「土湯系や弥治郎系、鳴子系など色々あるようですが(wikipedia情報)、こちらはどういう流派なんでしょうか」
K(竈山)「そこらへんは業者のほうに任せてるからよくわからないなあ」
竹本「自己流でこれはすごいですよ!」
黒尾「じゃあ自己流で30年やられてる!たいしたもんだなあ…なにか、影響を受けた作品なんかはあるんですか」
K(竈山)「そうだなあ…なにせうちの親父の代から続けてるもんだからね、いま置いてるのはすべて私の作品だが…だからあんまり、こけしの歴史とかいったものに興味があるわけじゃあないんだ」
(井上「うれしそう…」)
須田「ではこけしそのものに興味があるという感じなんですね」
(その他、「こけし文化は東北に集中している」、「乾燥させたほうが保存に良いのでこのホテルの環境はふさわしい」、「爪楊枝のお尻の部分はこけしを模している」など、こけしに関する造詣が深まりました。)
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ダン「引き延ばす作戦だったのがちょっと楽しくなってきちゃってる笑」
K「竈山は『いやあ、こんなにこけしについて詳しい方々ばかりとは思わなかったよ』と言いながら、手に持った真新しいこけしを棚に並べました。黒尾と須田は、<アイデア>を振ってください」
黒尾「(コロコロ…)18。成功」
須田「(コロコロ…)99で失敗!ファンブった!」
K「えーと(困惑)…ファンブル特になくていいです。成功した黒尾は、その棚に並べられた新しいこけしの顔が、どことなく絹江の弟である昌平に似ていることに気づきます」
黒尾「ああ~そうだよなあ~~」
K「合流するのは井上パートが終わってからですよね。では少し時間を戻して、井上ユミちゃんの方へ移りましょう」
(「こけし」「コケシ」が20回出てきました。ユミちゃん活躍パートへ続きます。)