クトゥルフ2015 ガシャン!リプレイ パート2
ホテル ファーネス 入り口前 15時すぎ
須田「ここですか?じゃあ駐車場に停めて…」
K「というところで、デカい外車の二人も車から降りてきます」
井上「あーさっきの自転車の人だー!おもしろーい!」
ダン「さっきの奴の次にドレッド頭のデカい外人が出てくる笑」
井上「エェーッ!」
須田「とたんに静かになる笑」
竹本「何か視線を感じるなあ…」
ダン「ヨクあるコトヨ!…そしたら、ここ(須田)が顔見知りだから、…Oh、マサ!」
須田「あれーっダンさんじゃないですか!」
ダン「ドウシタのこんなトコロで」
須田「えっそれ、こっちに言います?」
黒尾「なんだ、知り合いなのか」
須田「同僚っていうか同業者っていうか?同じ会社の人なんです」
井上「運命感じるーすごーい」
ダン「ハイヨロシク、ワタシ、同僚のダン・ノヌーといいマス」
黒尾「あれっなんか見たことあるけどひょっとして…最近ラグビーで活躍してる…?」
(探索者の設定では黒尾はダンの手術をしているのでこのセリフは出てこないと思うのですが、まあ重要なところでもないので気にしません)
ダン「Yeah、コノまえチョト、World Cup出てキテ」
須田「有名人じゃーん」
ダン「ワタシは自転車がパンクした彼を人のいるトコロまで届けに来たんデスが…ミナサンはドウシテこんなトコロに?」
須田「…事情を話してもいいんですか絹江さん?」
K「絹江さんはホテルをちらちら見るばかりで、話を聞いていません」
ダン「コノホテルはオカルトガラミで良くないウワサがあるようデスが、ココにミナサンで泊まるんデスか?」
<三人>「うーん泊まるっていうか…?」
黒尾「絹江さんはどうしてます?」
K「玄関のほうにフラフラッと…」
須田「まあそのー、人探しというか?」
井上「ここにいるんじゃないかみたいなね」
ダン「そういうコトなら、ワタシもそういうトキは人を助けるヨウにムカシから言われてキマシタカラ、デスカラ手伝いマス!」
井上「すごーい、いい人~!」
ダン「パーティに加わりました」
――
黒尾「…輪くんは…誰とつながりあるんだっけ」
井上「(高校が一緒だった)私だから超びっくりしてる」
竹本「僕としては、(大学デビュー後の)ユミちゃんとはわかってないね。ダンさんに助けてもらった、竹本 輪です」
黒尾「さっきめっちゃチャリ押してましたよね」
井上「あのー…出身とか、聞いても、いいです…か…?」
竹本「神奈川です」
井上「高校、高校は…?」
竹本「高校はフニャフニャ高校です」
井上「ああ~~、そっかーーそうなんだぁ~~」
須田「あれ、知ってる感じ?」
竹本「ユミさんって苗字は…?」
井上「井上っていうんですけど…(小声)」
竹本「井上、井上…?」
ダン「シリアイ?ウンメイのサイカイみたいな?」
竹本「いや、でも僕の知ってる井上さんとは…」
井上「こんな人ぜんぜん知らないほんとにー知らなーい」
竹本「井上さんって高校は…?なんかどうも、あの井上さんじゃないかと…」
井上「わたし高校行ってたかな…?これ<言いくるめ>れる?<一同笑>はい(コロコロ…)あっ27(成功)…わたし北海道だったし、全然ちがうと思うほんとにー」
須田「北海道だったんですか!?」
ダン「オーホッカイドー!ワタシ一度行ってミタイ!」
井上「あー!いいとこダヨーダイジョウブダイジョウブ!」
竹本「あーじゃあ、他人の空似でした!…ちょっとこう、垢抜けたユミさんに惹かれてるのかな、交流できたらいいなと思いつつ。…とりあえず僕は、そろそろ夕暮れですし、今日はこのホテルに泊まって、また明日以降どうするか考えようかなと」
ダン「Heyタケモト!セッカクこうして出会ったんだカラ、キミも人サガシを手伝わナイカ?」
須田「さすがダンさん!」
井上「いや、別にそんな、いいと思う…大丈夫大丈夫(小声)」
竹本「初めて会ってこんなに良くしてもらったダンさんがそう言うなら…僕もダンさんみたいに人助けしたいです!是非手伝わせてください!ユミさん、手伝いますよ!」
井上「アハーアリガトウー!」
ダン「スバラシイね!キット大地のセイレイも喜んでルヨ!」
須田「そうだそうだ、大地の精霊も喜んでる!」
(なんだそりゃ……手術をしてたことを思い出した黒尾医師とダン選手の再会エピソードもあったのですが長くなるのでカットです)
――
K「絹江さんは、それを遠巻きに見て、そろそろイライラしてきています」
黒尾「すまない絹江、悪かった悪かった」
K(絹江)「いいんですかそんな、外人の方とかも、一緒に…」
ダン「ヨロシクね!」
竹本「手伝わせてください!…いま人助けに目覚めたところなんで笑。ダンさんカッケーみたいな」
――
黒尾「絹江さんの写真がどこからの構図で撮られてるかってわかるかな?」
K「じゃあ<写真術>で」
竹本「70あります。(コロコロ…)成功」
K「では、およそこの玄関のあたりから斜め上に見上げた形で撮られている写真であることがわかりました」
黒尾「じゃあ今いる位置が撮られた構図そのままっていう?」
K「そうですね」
黒尾「あ、ちなみに写真の撮られた時間って…」
K「夜ですね…えー、では、写真をじっと見てしまった輪くんは、『ガシャン!』という音とともに炎の幻影を見てしまうので、<正気度>ロールです」
竹本「成功です」
K「成功は0です…絹江さんは一刻も中に早く入りたいですね(キーパーの気持ちです)」
黒尾「入りますか」
ホテル ファーネス 16時ごろ
K「では皆さんは扉を開けて、ホテルの中へ入りました」
黒尾「カランコロン」
K「ホテルという名前ではありますが、かなり質素な、正直言ってビジネスホテルレベル。最近の都心のビジネスホテルよりは劣るぐらいですね。受付には男性が一人います。そうですね、50そこそこ、髪が少し薄くなり始めていて、よれたポロシャツを着ています。あまり身奇麗にしているようには見えないのですが、ぴかぴかした腕時計を両腕につけているのがやけに目につきます」
<一同>「えー」
井上「キモーい…腕時計両腕はヤバくない?」
(かわいそう)
K「その男性は、受付の壁掛け時計をちょうど壁にかけているところでした。名札には、竃山(かまやま)と書いてあります。玄関を開けてきたあなたたちに気づくと、フロントに座りました」
黒尾「掛けた時計は何時ですか?」
K「16時ですね」
竹本「じゃあ僕は泊まりに来たんで…すみません、今日、空き部屋なんてありますかね?」
K(竃山)「ご予約は?」
竹本「予約はしてないです、急なトラブルで…」
K(竃山)「ではこちらにご記入を」
(ダン「無愛想だなオイ…」)
竹本「皆さんもチェックインはしなくていいんですか?」
須田「……チェックインしなくても中に入れるのかな?」
井上「それはもう、そのおじさんをどうにかしなきゃだよね」
黒尾「後ろから…笑」
(他のメンバーが泊まるかどうかなどの議論がありました。キーパーは竃山に必死で絹江さんまで手が回らず、ここから絹江さんの口数がどんどん減ります。)
――
黒尾「すみません、私たちも今日予約がないんですけど空いてますか?」
K(竃山)「ではこちらに」
(部屋割りを考えているプレイヤーたち)
K(竃山)「当ホテルはツインとシングルの2種類のみご用意しておりますので…(と言いながら案内図を見せる)」
ホテル ファーネス 見取り図
竹本「じゃー僕はせっかくなので見晴らしの良い4階に」
黒尾「あっ、42号室が使えなくなってる。…ここって使えないみたいですけど何かあったんですか?どなたか泊まってる?」
K(竈山)「ん?ああ、42号室?いやー、ひと月前くらいにね、なんだか変な連中が3人やってきて、夜中にギャーギャー騒いでいたんですよ。それで、私が気づいたときには3人ともいなくてですねえ。宿代も払わずに、冷蔵庫の中のものも…。42号室を見にいったらなんだか色々と汚されてたもんで…で私一人で経営してるもんですから、ひと月ですけどね、まだ手が回らないんですよ」
須田「じゃあ部屋の中はまだそのままってこと?」
K「そう考えていいでしょう」
黒尾「昌平がいなくなったのは1週間前だからまた別か…。それとは別にですね、1週間ほど前ですかね、宮口昌平という…(顔写真を見せる)こういう人を見かけたことはないですか?」
K「では竈山は、宿帳などを見もせずに、『そんな奴は知らんですな、そんな名前も、顔も』と言います」
須田「<心理学>じゃね?もってるー!50です」
(<心理学>をプレイヤーが(オープンで)振る卓もあるようですが、今回はキーパーが振り、成功失敗が明確にはされないことにします)
K「(コロコロ…)えー、須田くんは竈山の無表情な顔からは特になんの印象も抱きませんでした」
黒尾「いや、宿帳とか確認してみてくださいよ、宮口昌平っていう名前があるかどうかだけでもいいんで」
K(竈山)「いやまあ、それは結構ですが…。でもその話は、警察にも聞かれて答えてるんだが…なんだ、あんたたちは警察かなにか?」
黒尾「いや、そういうわけでは…ここにいる宮口絹江さんはその昌平の姉なんですよ」
(ここで、竈山やホテルについて、話している最中に調べることになりました)
井上「私、話してる後ろでフロントの周りについて<目星>振りたい。(コロコロ…)72。あーしっぱーい」
ダン「両腕につけてる時計について<目星>振ります。(コロコロ…)69、失敗」
須田「僕も時計に振りますー(コロコロ…)76…?あームリムリ」
黒尾「目星初期値なんですけど、腕時計二つに注目して、二つの針が同じ時刻なのかっていうのを見ることはできませんか?」
K「えーっとそうだな…まあ<目星>の倍でいいですよ、見えればわかるでしょ」
須田「太っ腹じゃん!」
黒尾「それでも50なんだよな…(コロコロ…)はい失敗!全員失敗!」
K「運悪く腕時計の針は見えなかったと」
ダン「え、じゃあ俺ロールプレイで聞いちゃっていい?…ワタシすごく気にナッテル、なんでアナタは時計ニコつけてる?」
K(竈山)「これ?これはまあ、趣味というか」
ダン「シュミ?チョトみせてもらってもイイですか?…と言ってみせてもらいます」
K「腕時計を見せます」
井上「あー見せてくれたー!」
ダン「腕時計はどんな感じですか?高級な感じの?」
K「そうですねえ、高級そうな」
黒尾「もしかして昌平の腕時計ってことはないんですか?」
K「絹江さんの<目星>振ってみます?(コロコロ…)えーと…絹江さん失敗ですね」
黒尾「<目星>ひどいな今日!」
ダン「今見せてもらってるので、時計の針についてはどうですか?何かおかしいとか」
K「特になにもないですね、二つとも同じ時間」
竹本「ただ悪趣味なだけか…」
(宿帳のことはキーパーも含め全員すっかり忘れ、部屋割りを決めます。黒尾&絹江が34号室、ダン&須田が22号室、井上が21号室、竹本は41号室に決まりました。)
K(竈山)「それでは、皆様ご宿泊ということでよろしいでしょうか?大浴場は時間によって男湯、女湯が変わりますので、表示をよくご確認ください。…そのほか、何かご質問は?」
井上「他のお客さんはいますかー?」
K(竈山)「いや、今はいないですが」
ダン「よく答えるなそれ…」
竹本「暇なら42号室片付ければいいのに…」
井上「朝ごはんの時間は何時ですかー?」
K(竈山)「当ホテルは、食事などのサービスは一切行っておりませんので――」
井上「ひえー!」
黒尾「あ、地下って何があるんですか?遊技場とか?」
K(竈山)「いえ、そういうお客様用ではありません、うちの設備です」
黒尾「入っちゃダメって言われなかった笑」
K「もう質問はありませんか?では、受付の壁に下げてある鍵をそれぞれに渡します。支配人は『ではごゆっくり』と言って、荷物を持つそぶりも見せず、また腕時計と壁掛け時計を交互に眺めています」
黒尾「なんなんだろう」
須田「時間になにかがあるのかな…?」
(深まる無愛想で悪趣味なホテル支配人の謎。さっさと昌平を見つけて帰りたい一行は2階へ。)